例えば昨日
道端の花が咲いてたら
僕はその花をきっと摘んでいた
あまりにも容易い終わりを描いた

僕はきっと考えたくなくて
重力に惹かれて流れていくあの星の顛末を

例えば今日
道端に花が咲いたなら
僕はその花の名前を探すよ
あまりにも健気なひとつの名前を

僕はきっと探したかったんだ
重力のままに立ち竦む花が君によく似てたから

例えば明日
道端の花が枯れてても
僕はその花が綺麗だと言うよ
今この一瞬を生きていたんだろ

僕はきっと考えたくなくて
重力に惹かれて流れていくあの星の顛末を
きっと僕は忘れてるんだよ
聴力の果てで聴こえなくなったあの声の結末を

どうにもならない昨日と
どうにだってなる明日を
ひたすらに繰り返して
僕は今を生きてくんだ

もちろん君と一緒にさ

例えばいつか
道端に花畑が出来て
僕はきっと其処に君を連れてくよ
小さな幸せを積み重ねてさ

今の僕がいて今の君がいて
今この瞬間を生きてるんだって