波間に揺れる
船を見ながら
二人のことを
話しあったね

お互いの事
知ってるようで
何も知らない
二人がいたね

小さい頃の
夢を話して
笑った顔が
忘れられないよ


探してたモノはなんだろう?
すぐ其処にあるものなのかな
小さな影が僕を見上げる
僕はそれに笑顔でこたえるよ

求めてたモノはなんだろう?
すぐそばにあるものなのかな
小さな手が僕を包み込む
僕はそれにそっと力を込めるよ


囁くように呟いた
小さな言葉が聞こえた
街の喧騒の中で
確かに意味を持っていた

聞こえないフリをしたよ
溜息混じりの返事を返して
素直になれなかったのは
その意味を怖がったから

静かに流れだす涙に
耐えられず逃げ出した交差点




埃をかぶったアルバムに
つたない文字で綴られた
小さな文字を口にして
思い出すのは帰り道

大きく感じた傘振り回し
じゃれあいながら走り合い
『また明日』って言いながら
手を振った小さな路地裏

またねのあとの
つぶやく言葉
ほんとは聞こえていたのに
走って逃げた帰り道


伝えたいことばかりが
溢れだして
手に持つアルバム
涙で濡らして

手に取った携帯電話
不意に鳴り出す着信音
震える画面見つめながら
少しだけはにかんでみた




あの頃の僕らは
きっと臆病で
目の前の不安から
逃げてばかりで

伝えたい言葉すら
言えないままに
逃げ出すことだけ
考えるばかりで

今ならきっと
素直になれるだろう
伝えたい言葉も
伝えたい想いも

今ならきっと
逃げ出さないだろう
小さな温もりを
受け入れる事も



いつものように
小さな声で呟いた
その言葉すら
手に取るようにわかる

今度こそは
逃げないようにと
握りしめる手に
力を込める

囁くように呟いた
小さな言葉が聞こえた
街の喧騒の中で
確かに意味を持っていた

伝えたい事を
今から伝えよう
聞こえないフリは
もうしないんだ



求めていたモノはなんでしたか?
探していたモノはなんでしたか?
見つけた答えは
いつもそこにありました

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

─さがしもの─

こんな気持ち、どこかに眠っていませんか?
こんなこと、どこかでしたことありませんか?
そんな歌を、求めてる誰かに。

閲覧数:42

投稿日:2010/06/30 20:38:33

文字数:869文字

カテゴリ:歌詞

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