いつの日か手を 繋ぎ歩いた
道を あなたの後から
想い出の中 よく歌ってた唄 口ずさみながら

気付かないうちに 抜いてた背丈
歳を取ったわと 笑いながら
先を歩く母　その姿は
近くにいるのに 遠いかな

いつも忙しそうだった
バス停まで 送り迎えとかも 何度も
毎日のごはんとかも
全部ぜんぶ 感謝していたけれど
ちゃんとお礼 言えてなかったよね
「いつもいつも 本当に ありがとう」



赤く染まった 空を見上げて　
明日は晴れるって笑ってた
同じ夕陽に　同じ横顔　同じこと呟いた

いつの間にかその 増えてたシワも
少し疲れてる その背中も
つまらないことで 怒らせたこと
全てが父との 軌跡だ

いつも忙しそうだった
そんな中で たまに一緒に行くお出かけ
とてもうれしかったんだ
我儘とか 聞いてくれたこととか
改めては言い難いけどね
「いつもいつも 本当に ありがとう」


深く 大事な想い出なら
色褪せることはないだろうと

何度もぶつかりあって
泣き喚いて 困らせた時も あったけど
思いやりや気配りに
こっそり泣いた時もあったんだよ
なかなか言えない「ありがとう」は
いつもちゃんと思っているからね