A
麗し狂い咲く花
迷わせて
袖に描(えが)くは
蜜色の幻
惑わせてほのめかす
B
虚な空に花嵐
煌びやかな最果てに舞う
眼(まなこ)が捉えた
絶佳の終焉
叶わぬ想いに
酔いしれてく
S
誘(いざな)われて
羽を落とせば
もう帰れない
迷い家に愛でられて
無限に甘い夢は
まるで幸福そのもの
緩やかに溺れる
A
黄金(こがね)の甘い香りが
迷わせて
袂(たもと)からそっと
こぼれゆく幻
惑わせて絡めとる
B
終の記憶に花吹雪
すべては花弁に攫われて
脆い瞼はもう
儚さに眠る
泡沫のままに
ただ揺蕩う
S
誘(いざな)われて
其処に触れれば
もう帰れない
迷い家に魅入られて
散ったはずの花たちが
艶やかに唄い続け
常しえに夢をみる
アウトロ(A')
花屑なめらかに笑み
真実に別れを告げた
迷い家の奏でる
幸福の夢に沈む
アウトロ(B′)
幻のように花霞
移ろいゆく想い曖昧に
すり抜けた背(せな)の
爪痕に踊って
迷い家の花は
ただ其処に在る
——ひらがな——
A
うるわしくるいざくはな
まよわせて
そでにえがくは
みついろのまぼろし
まどわせてほのめかす
B
うつろなそらにはなあらし
きらびやかなさいはてにまう
まなこがとらえた
ぜっかのしゅうえん
かなわぬおもいに
よいしれてく
S
いざなわれて
はねおおとせば
もうかえれない
まよいがにめでられて
むげんにあまいゆめわ
まるでこおふくそのもの
ゆるやかにおぼれる
A
こがねのあまいかおりが
まよわせて
たもとからそっと
こぼれゆくまぼろし
わどわせてからめとる
B
ついのきおくにはなふぶき
すべてわかべんにさらわれて
もろいまぶたわもお
はかなさにねむる
うたかたのままに
ただたゆたう
S
いざなわれて
そこにふれれば
もおかえれない
まよいがにみいられて
ちったはずのはなたちが
あでやかにうたいつづけ
とこしえにゆめおみる
アウトロ(A')
はなくずなめらかにえみ
しんじつにわかれおつげた
まよいがのかなでる
こおふくのゆめにしずむ
アウトロ(B′)
まぼろしのよおにはながすみ
うつろいゆくおもいあいまいに
すりぬけたせなの
つめあとにおどって
まよいがのはなわ
ただそこにある
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