セツナノヒカリ

胸が痛いよ　夜も眠れず
ただあなたのこと考えている
夏の暑さも　蝉時雨さえ
いちいち胸に刺さるよ
会いたい気持ち抑えて
寒い夜の泣き声聞いて
この世の言葉じゃ足りないくらい
伝えきれない
木の枝にとまる蝉は
残されたときの間で　誰を想うだろう...

白い森の奥深く　高くそびえ立つお城
二度と来ない客人を　待ち続けている
そこでただ一人生きる　青い瞳持つ少女
時を忘れた時計に　うつる未知の時刻
輝き失い明かりも消えうせた　シャンデリア
もう一度誰か教えてくださいあの　ステップ
さぁダンス　いまワルツ　ショパンの調べに合わせて
きっともう　戻らない...

午前4時の悪夢で目を覚ます
「昨日のアレどこに行った？」なんて
誰が味わい、胃の中収めた
うなされちゃって眠れない
マスターだよ…なんてね
ベタ過ぎ、笑えちゃう
楽しみ取って置いたのに
苦くてクールなハーゲンチョコ
君にもあげたくはない
夢中にさせるアイスの甘みを...

※注意※
mothy_悪ノP様の「悪ノ娘」に感動し、
「赤き鎧の女剣士」視点からの替え歌に挑戦させていただきました。
拙い文章力、「悪ノ娘」「悪ノ召使」のネタバレを含み、独自解釈ゆえ御不快に思われる方がいらっしゃるかもしれません。
mothy_悪ノP様からご指摘があれば即刻削除させていただきます。
...

【Snow White】
つんざく寒さに身体（うつわ）が痛い
あの日の手紙に精神（なかみ）が痛い
何をどう間違えたか色白に冬はきつい
もらったリンゴかじり
そっと目を閉じる
このまま…来ないなら
このまま…冷たく
会いたい　会いたい
指が捻切れるほど...

水面　舞台に　ひとり神楽　
扇の移り香、弧を描いて　
爪先から波が　生まれ 消え
摘まれた沈丁花は流れやる
雲の隙間に、細い通い路
彼方（かなた）に続いているのでしょうか
「ああ、ほんの一時だけでも──」
疾風に舞姫の唄を乗せ
遠く遠くまで駆けてゆけ
弦月（ゆみはり）に交わした約束は...