黒い雲が切れた空に
走る青を探すよう
白む雲に手をかざして
歩み進む雨上がり
気の向くままふらりふらりと
人の波に流れ流され
僕は何故に行くか知れずに
変わる街に重く香る
同じ雨の名残が
黄昏に移ろい行き
薄墨の時が過ぎて
僕は独り探し求め歩く
何の為に
忘れたのか分からないけど
見つける為に
唯 歩き出すよ
宵の街に伸びる影と
明る過ぎて見えぬ星影は
例えるなら
まるでヒトの夢
目が眩んで 目を背けて
見失うけど 其処に有ると
僕の想いひらりひらりと
いつの時か離れ別れて
何処に残したのか知らずに
乾く街に重く下りる
同じ夜の帳が
寂しさを閉ざし行き
搗色に時が過ぎて
僕は独り探し求め迷う
何の為に
思い出せず見つけられず
それでも夢に
唯 歩き出すよ
いつか時が来るまで
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