心の奥底から込み上げるこの想いに
涙が溢れ出してくる
それは遠い過去にこの胸に刻み込まれた
大切なあなたを失った悲しみ
無限に広がる青い夏の空の上から
あなたが語りかけてくる
そよ風が吹きつけこの髪を優しく揺らす
まるであなたが私の髪に触れるよう
あなたが忘れることを
私に求めてくることが辛い
逃げるように駆けた
一度通り過ぎた時へは引き返せない
過ぎていく過去に置いてきた思い出さえ
捨てられない、だから胸が絞めつけられる
そしてまた想いに蓋をして逃げだした
*
あなたと二人で写した写真を収めてた
メモリーカードを手に取り
私の部屋のパソコンに挿して中身を見た
すると私の心の時間が止まった
その手にあなたの好きな
冷たい抹茶の入ったボトルを
握り締めたまま
一度通り過ぎた時を収めた写真を
画面に映したまま部屋は静かになる
陽が沈んで月が昇る外の景色が
この部屋を暗闇へとただ染めていった
* *
この想いはまだ収まりそうにないけど
徹夜で泣いたら少しだけ軽くなった
写真入りのカードを抜き棚にしまって
歩みだす、胸の中のあなたと二人で
コメント0
関連動画0
ご意見・ご感想