●出版社の小学館が、この9月に建て替えのために取り壊しになるというニュース。
けっこう知ってる人も多いと思います。

現在は仮ビルで営業してるそうで、建て替えになるガラ空きのビル内部に、“落書き”がなされたそうで。

と、言っても、プロの漫画家による落書きですけど。

ビルのある神保町にたまたま、用事があったので、外からだけでも見てみようと思い、行ってみました。
ガラスのショーケースのようなところに、内側から描いた漫画は、外から見れるのです。

昨日、今日と、整理券を配って、内部の壁に描かれた落書きも公開してました。
そちらは2~3時間待ちということで。

そこまでして見る情熱もないので、外からだけでした。

●結構、人が来ていて、また外からだけでもまあ、面白かったですよ。

そのビルは、かつて「オバケのQ太郎」の大ヒットで立ったと言われ、オバQビルとも呼ばれるそうです。

今日見た、ガラスに描かれた漫画の中には、オバQの作者の藤子不二雄A氏の絵もありました。
それが見れたのは、ラッキーでしたが。

今の逸話の例でもわかりますが、昔は「大ヒット」や「大作家」というものが存在してましたよね。
マス・メディア、マス・コミの世界ならではですが。

でも、今はそういう“メガ級”のヒット作品や作者は、あんまり出ないですよね。
マンガ家さんも、すごく上手いけれど、イメージとしては「小粒でピリリと辛い」という、感じの方が多いです。

●マス・メディアの世界を支えてきた、出版社のその象徴ともいえるオバQビルの建て替え。

その別れを惜しんで、いろんな絵が描かれたみたいですけど。

マス・メディアではなく、これからどちらかといえば「ミニコミ・メディア」の方向に向かうような…

そんな世の中で、これからはどんな人気作家の育ち方が、展開されるのでしょう。

ネットで自分の絵を発表される、絵師さんたちも素晴らしい作品を描いていますが、
そんな動きとともに、新しいメディアの形を、追っかけていきたいなぁー。

そんなふうに思いました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

<タマネギのブー録(ブーログ)> ◆ マンガ家のビルの落書きを見て、ブツブツ。

世の中の出来事への、とりとめのない無駄話を“ブー録(ブーログ)”として書いてます。

閲覧数:82

投稿日:2013/08/25 22:31:09

文字数:868文字

カテゴリ:その他

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  • enarin

    enarin

    ご意見・ご感想

    こんにちは! エッセイ、拝読させて頂きました!

    小学館の壊すビルの落書き、twitterで正確な経緯を知り、別に描く作家さんを選んだわけでは無いこともわかりました(たまたまこの落書きどっきりに関係していた作家さんが集まっただけでした)。

    なんかファンからは、残して欲しい、とだいぶ要望があったようですが、”そもそもドッキリでやった事なので絶対ダメ!”と、しっかりしたお答え。

    なのでファンは写真やらなにやら、だいぶ集まりましたよね~。写真集とかも公式に作らないそうです。しっかり壊すとのこと。というか作家さんもそうすることが前提だったそうです。

    最近の作家さんの傾向ですが、これは私などが言えた切りでは無いですが、

    ”とにかくその場しのぎで稼いでくれる人をその場しのぎで使っているだけ”=”作家使い捨てだけど、ギャラはそのときはしっかり出す”

    なんだと思います。ボカロ関係は社長がしっかり、そういうのはダメ! と断っているので、逆にクリエイターも人気もしっかり育ったのだと思います。逆に出版社もメーカーも、Pさんは別として、ボカロは人間ではないから、扱いやすい、面もあると思います。使用権さえ貰えればいい、と。

    こういう形は、メーカーも本心では無いとは思います。でも仕方ないからそうなっているようにも思えるので、そういう体質が少しでも改善してくれることを願ってます。

    ではでは~♪

    2013/09/08 13:49:40

    • tamaonion

      tamaonion

      enarinさん、メッセージ有難うございます!

      >なんかファンからは、残して欲しい、とだいぶ要望があったようですが、”そもそもドッキリでやった事なので絶対ダメ!”と、しっかりしたお答え。

      そうみたいですよね。「壊すものに書く」というのが、美学なんでしょうねえ。
      洒落、というか、そのほうがかっこいいのかも、ですね。イキな挨拶、みたいな?

      >”とにかくその場しのぎで稼いでくれる人をその場しのぎで使っているだけ”=”作家使い捨てだけど、ギャラはそのときはしっかり出す”

      なんだと思います。

      ああ、そういうのもあるんでしょうか。そういうのもあるのか?、と思いました。
      enarinさんは、商業創作の経験もあられるんですよね。現場でのいろんな内実をご存知なんでしょうか。


      >こういう形は、メーカーも本心では無いとは思います。でも仕方ないからそうなっているようにも思えるので、そういう体質が少しでも改善してくれることを願ってます。

      雑貨市場の場合は、作り手がまだまだ少ないという点もあるし、まだ大事にされてる感じはあるみたいです。傍から見ると。

      ボカロの分野は、これからが楽しみですね。コンビニとのコラボ、ぬいぐるみメーカーとのコラボ。いろいろされてますが、商品化、そしてPさんとのコラボ。今後も注目したいですよね。
      道は険しいとは思いますけど、頑張って欲しいです。

      また感想を聞かせてください。

      では、また。

      2013/09/08 21:22:06

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