「もういいかい」
「まあだだよ」
聞けよ唱えよ　鬼言葉
数えあげ待つ間には
一人一人消える

「もういいかい」
「もういいよ」
声はあれども目に見えず
突然に広がるは
ヒトリキリノセカイ

煩わしいほどの喧騒は失せて
耳が痛むほど静か

分かってたの
そんなルールだって　だけど　だから
背を向けて　瞳閉じてたの　いつから？
置いてけぼり
こんなに寂しいって　知らず　焦る
探し出せ　早くと心が　逸ってる


「もういいかい」
「まあだだよ」
油断している　その隙に
少しずつ遠くへと
一歩一歩離れ

「もういいかい」
「もういいよ」
声はあげても現れず
自分から選んだ
ヒトリキリノセカイ

うざったいばかりの関係に冷めて
逃げ込んだ先は　静寂（しじま）

分かってたの
そんなルールだって　だけど　だから
膝を抱き　全て隠しては　潜んだ
見つからない
一人は独りだって　気づく　孤独
動き出せ　早くと心が　叫んでる


ふざけて　始めたら　
何時の間　誰そ彼に
誰もが　ご存知の
リアルな　遊戯など　

見つけ出さなけりゃ

ヒトリキリノセカイ


奢ってたの
一人きりでだって　生きて　いける
息巻いて　粋がるプライド　偽り
分かってた
ホントの独り　きっと　深い　恐い　
独りでは　遊べぬリアルな　隠れんぼ

嗚呼　誰もが　寂しんぼう