パイオニア&ボイジャーへ
30年前に流した宇宙のボトルメール「パイオニア10号・11号」と「ボイジャー1号・2号」を歌いました。http://www.nicovideo.jp/watch/sm3589020
歌われている「あなた」「誰か」は宇宙人ということになります。
天の川銀河系を河に喩えるなら、太陽系はその中に浮かぶ浮島。その岸は、太陽系外延。
「その/この足 とどめるけれど」は、パイオニアアノマリーという現象。外宇宙に向かう宇宙探査機が、計算に合わない減速をしてしまうという、1999年頃検出された謎の現象です。
パイオニアに搭載されたメッセージは絵で「人類の姿と、地球の位置、出発時点」です。つまり「私(人類)は、ここ(地球)にいるよ」というメッセージ。
ボイジャーに搭載されているのはレコードで、「世界各国の歌や、鯨が歌う歌など」です。主に人類とはこんな歌を作ります・歌いますというメッセージ。
「どこまでも遠く 久遠の時を」。これらの探査機がどこかにたどり着くまでざっと万年~億年です。
パイオニアは既に通信途絶。「もう届かないふるさとの声」
ボイジャーは1号が2010年、2号が2030年頃という予想です。
パイオニアもボイジャーもメインの仕事は至近距離から星(木星など)の写真を撮ること。この仕事は完了。
現在、特にボイジャーは人類構築物で最も遠い「誰も知らない」領域を航行中。
(1番)
星降る夜は 夜空見上げて
星の世界に 思いはせる
この空の向こう 星々の彼方
そこであなたは 待っていますか
銀河の岸で 思いを託す
小さなビンに 手紙を詰めて
どこまでも遠く 久遠の時を
越えて届いて あなたの元へ
小さなビンが 虚空を渡る
名残がその足 とどめるけれど
いつか届くと 信じて進む
もう声も届かない 遠くへと
ここにいるよ 私はここに
いるよと書いた 手紙を流す
あなたは何処に いるのと探す
思いが伝わる 夢を見てる
(2番)
星の写真 撮りに行くと
冷たい宇宙(そら)へと 駆け上がる
たった1度の シャッターチャンス
駆けぬけながら カメラ向ける
手紙届ける 最後の仕事
名残がこの足 とどめるけれど
もう届かない ふるさとの声
二度と帰らぬ 孤独な旅を
ここにいるよ 私はここに
いるよと書いた 手紙を持って
誰かに逢える 時を夢見て
誰も知らない 宇宙(そら)を駆けぬく
コメント3
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ご意見・ご感想
Elle_データP
ご意見・ご感想
パイオニアはまだ太陽系内、ボイジャーは太陽系をぎりぎり出たかどうかという辺りですかね。
ボイジャー1,2の観測で、太陽風圏と銀河風圏の境目の形が偏平だということが判ったと、このあいだ発表がありました。
歌詞の手紙は、パイオニアの金属板と、ボイジャーのゴールデンディスクのことですが、ややパイオニアの金属板のほうがイメージが強いぐらいです。
歌詞のイメージでは、「『私(達)』は、『ここ』にいるよ」の、『私(達)』がボイジャーのゴールデンディスク、『ここ』がパイオニアの金属板です。ボイジャーが運んでいるのが歌という文化、パイオニアが運んでいるのが地球の位置という位置づけで歌詞を考えました。
アドバイスありがとうございます。
これからの作曲に活かしていきたいと思います。
2008/10/11 20:47:11
circias
ご意見・ご感想
懐かしい名前ですね。今頃、どのあたりまで飛んで行ったでしょう。歌詞の手紙は、ボイジャー搭載のディスクのことでしょうか。
曲としてきちんとまとまっているとは思いますが、メロディが上下動を繰り返し続けるのがちょっと気になりました。こういう旋律は安定感がなくなるので、ちょっとだけアクセントに使うと聞き易いと思いますよ。
2008/10/07 21:31:01
Elle_データP
その他
歌だけで分かるような歌詞が作りたかったのですが、1000字に引っかかる解説が必要になってしまいました。
「銀河の岸」あたりは、もっと歌詞に組み込みたかったのですが。
気に入ってくだされば幸いです。
2008/07/19 17:03:19