雲間に見えた遠い星が
オレンジに瞬くから
泣きたくなんてないのにさ
どうしてだろう 涙が溢れた
例えば何処にも辿り着けなくても
或いは何を成し遂げたとしても
僕らはいつか誰もが同じように
消えてなくなるから
手に入らなくて 上手くいかなくて
薄汚れた手は空のまま
こんな命にいつか終わりが
来ることは僕にとって
間違いなく救いだ
今日という日は二度と来ない
過ぎた日はもう取り戻せない
だからこそ今だってきっと
僕は僕のままで生きている
例えば何かが気に食わない度
ゲームみたいにやり直せたなら
君が傷つくことで僕も痛いと
思えなくなってしまう
いつかは消える命に宿る
その手の暖かさに安堵する
君の命にいつか終わりが
来ることは悲しいけれど
必要なことなんだ
ねぇ 別に強がるわけじゃない
開き直ってるのとも違うよ
勝者も敗者も愛しい存在も
殺してやりたい誰かにも
いつかは終わりが訪れることが
救いじゃないと言うなら
それは嘘だろう だって僕は
この見窄らしい心って奴を
今日も何とか引き摺って行くよ
今ここにある命が本物だ
それだけが僕にとって
意味があるとか 価値がないとか
思う心もどうせ消えてなくなる
こんな痛みにいつか終わりが
来ることは僕にとって
間違いなく救いだ
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