僕には武器がないのです
右手に剣も才もなく
左手にペンもアイもない
ペンはないこともないけど

それも見ての通りなので
僕の線描はかくも汚く
僕の一文はひどく拙い
ペンは誰もが持てるものだし

そんな僕でも
言わなければならないのだろう
いびつな字でも
書かなけりゃいけないのだろう
『それでも』と

こんな言葉に力がないのは
僕が誰より知っている
だって誰よりもだらしない
こんな僕の言葉なのだから

『それでも』

口を突いて出てしまうのは
僕にも不思議な話です
これは自分への強制で
必然じゃなかったはずなのに


僕が武器をほしがるわけは
恐怖の他には何もない
幻以外の何でもない?
この手にあるのは違うんです

そんな僕じゃ
見つかることはないのだと
ほしがっちゃ
手に入るはずもないのだと
『それでも』

だって自分も守れないのに
今日のどこで 明日のいつ
そう 傷つくかもわからないし
僕じゃないモンも守ってみたい

『それでも』

ほしがってるかぎりはね と
減らず口の武器は笑い
そしてまた僕の手を指す
僕は何も書き出せないのに


見つけようとすればするほど
他人の武器ばかり見えてくる
俯いたこの手で何を書こう
ああ 『それでも』


こんな言葉に力がないのは
僕が誰より知っている
だって誰よりも情けない
こんな僕の言葉なのだから

『それでも』

口を突いて出てしまうなら
僕の『それでも』もいつか
少しは武器になるだろうか
こんな僕の言葉なのだけど

それでも

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

それでも

今回はできるだけストレートに、かつ前向きな詞にしようと努力しました。やっぱり才能はほしいです(´‐`)

ようやく()を使わずに書くことができてほっとしております(笑)

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投稿日:2010/02/26 13:17:52

文字数:647文字

カテゴリ:歌詞

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