朝 起きたら
躰にできものが在りました。
やけに飾り立てた模造品(マネキン)とバトンタッチしたならば
ほらね、今日も滑稽な小芝居(イチニチ)が始まるのです。


偽善者(イイ)面かまして にへらへら
上澄みだけを掻き集めて
どろり、どろり。 沈んでいく
どす黒い感情はシカトして
さぁさ、
戯言相手に指揮棒(タクト)振れ


(※らんらるんるらんらららん)
愉しんでいって下さいな
どうせ判る訳もないのだから
(※)
いいや、 どうせ知る気もないのでしょう?
本当の私の姿など


朝 目が覚めたら
躰にヒビが在りました。
やけに飾り立てた模造品とバトンタッチしたならば
ほらね、今日も滑稽な曲を奏でるのです。


あれれ、今日のお客様は 物珍しいお方ですね
ぐらり、ぐにゃり。 歪んでゆく
私は指揮棒を地に落とす
どうか 私に触れないで
そんな 綺麗な手で
そんな 悲しそうな顔をして


「本当の君は何処なの?」
曲が止まる。
時が止まる。
あなたのその一言で
待っていた 待っていた
終わらせてくれる人を
この戯曲(シナリオ)を
この偽物を
壊して下さい 壊して下さいな


「ねぇ、ないてもいいかなぁ?」


(※)
ひとりぽっちになるのが怖くって 必死にしがみついていた
(※)
ひどく滑稽なマネキンに
ばいばい。

そして永久(とわ)に幕は閉じるのです。


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

マネキン・コンダクター【曲募集】

少女は、待っていた。

大切な人の笑った顔が「本物」なのか「模造品」なのか、わかってあげられる人になりたいですね。

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投稿日:2012/03/13 14:49:00

文字数:597文字

カテゴリ:歌詞

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