あなたはいまも　　わらってますか
またきずついて　　ないていますか
いっしょにあゆむ　ひとはいますか
それともひとり　　きりでいますか
おぼえてますか　　わすれてますか
せんのことばは　　ちぢときえゆく


かわらないあさ
せかいはかげに　　おおわれていて
じぶんかってに　　かきなぐってた
ことばはいみを　　うしないました

たとえだれかが　　きずつこうとも
あなたのえみが　　かがやくならば
わたしはとわに　　きづかぬでしょう
だれかのきずが　　あなたのきずに
かわっていても

おぼえていてと　　いのっています
あなたのかいた　　きおくのなかで
もじがうたい　　　むすばれるうた


かわらないよる
ないだかぜにも　　まちはゆれずに
すいこむいきは　　うたにならずに
しずかにすべり　　おちていきます

たとえだれかに　　わらわれようとも
あなたのいしの　　ひかりがあれば
わたしはけして　　くやまぬでしょう
しろくそまった　　しかいがなぜか
にじむとしても

わすれてほしい　　ねがっています
いつもうらぎる　　かこのかなたで
まくらにしみた　　きかれないうた


かわらないあさ
あなたのうたは　　きこえないまま
わたしのうたは　　とどかないまま
つかえぬことば　　たよりつづけて

こえがのどから　　こぼれるたびに
きおくのなかの　　おいめをたどり
おなじところへ　　いたるのでしょう
うしなわれゆく　　あらたないのちも
かつてうしなった　わたしのいのちも

あなたはいまも　　わらってますか
またきずついて　　ないていますか
いっしょにあゆむ　ひとはいますか
それともひとり　　きりでいますか
おぼえてますか　　わすれてますか
ちぎれたことば　　もうとどかない