初花 etc.
張り裂けそうな不安は 青空の翳り
木漏れ日の形 静かな黒い瞳だ
両手の人差し指を深く刺して上向きに
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅかき回す
夢の中で踊る
片づけた記憶の残響よ
枯れた木々の
叩いた娘の心音が肌に咲く痣さ
下腹に溜まる視線が
何時までも離れない
桜が舞うわ らったった
初めて奪った花の色が
微かに開いたんだ
合わせ鏡とにらめっこ
叫んだ母の幻想は
繰り返されるハーモニー
確かに奪い合ったのに
君も私も一人なの
咲いたら枯れた 私の花
無様に垂れた花弁を
冷たい水で流すんだ
命の隙間が出来たんだ
穴から吹き出る
お花、花よ
何のために乱れ咲くの
首が落ちて覗くは種よ
さして変わらぬ私が
独りぼっちで歩いている
空いた穴を埋めるため
一期一会で慰めて
桜の下で数えて
だるまさんがころんだ
視線に気づいて俯くと
白の裸足に滴るわ
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