鉱夫のうた
トールキンの指輪物語(というよりホビット?)へのオマージュです。
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鉱夫のうた
伝説のドワーフ小人のように
暗い土の中で生まれたかった
岩の向こうに水の流れを聞いて
脅えながら胸を震わせるのだ
鎚音が消えゆけば夕べの祈りの声
母の寝物語に耳を澄ますのだ
「偉大な男達は壊れた鶴嘴を捨て
血塗れの指先で銀の鉱脈を探り当てた」
生まれそこねた子供の命のように
深い闇の中で輝くものよ
この両手が鉄より堅く鋭く
お前に相応しく鍛えられたら
大地の懐深く眠り続けるという
最後の竜のもとに辿り着けるだろう
星々の物語と勲歌と引かえに
古に語られた愛の呪文を我に授けよ
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