夢から目が覚めると 入り組んだ路地裏
不確かな甘い言葉と 続く汚れた壁
明けない夜を押しのけて 襲い来る光の波
そう この街には作り物が多すぎる
歪んだ現実と ズレた言葉の交差点
濁ったガラス玉で 霞む冷たいキミの目
壁の向こうから 聞こえる耳障りのいい声
そう この街には隙間風も多すぎる
あなたはヤワな迷いネコ
大きな両耳ピンとたて
声を押し殺して恐る恐る
はいずり私のうなじに身をひそめる
消えないで 背を当てた優しい嘘
「ソレデモ探シテイル」
「アナタヲ探シテイル」
逃げないで 手を合わせた不自由な透明
「ソレデモ探シテイル」
それでもワタシを探している
遠回りの堕落 不実が霞むネオン
増えすぎた口数は やけに下品なアクセサリー
壊れた時計で 何を確かめるつもりなの
そう この街では隠し事を描けない
あなたもヤワな迷いネコ
小さなしっぽを背に隠し
潤んだ瞳で恐る恐る
やつれた私の首に爪を立てる
どうしようもない 目を背け続けてたい
震えた唇と 涙交じりの声
だけど離せない この手はほどけない
らしくない らしくない そんなの意味がない
消えないで 背を当てた優しい嘘
「ソレデモ探シテイル」
「アナタヲ探シテイル」
逃げないで 手を合わせた不自由な透明
「ソレデモ探シテイル」
「アナタヲ探シテイル」
邪魔しないで 虚ろな常識と非常識の線
「ソレデモ探シテイル」
「アナタヲ探シテイル」
奪わないで 凛とした背合わせパラドクス
「ソレデモ探シテイル」
それでもワタシを探している
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