読まれる方は、最も古い前のバージョンの
最下段(1)に戻って読み上げてください。

プロットとしては、一応、完成です。
今後、少しずつ書き加えたり変更したりしようと思います。

登場する人物や組織、数々の出来事は、全てフィクションです。

最近、「たかなみ なと」のユーザー名で、
星空文庫にも登録しました。

**********
(33)
L達がその一人の部員(男子)を愚弄した一例。
その部員はブログを公開している。
そこで「吹奏楽」に関する一つの憧れを書く。
その内容はミク達の「吹奏楽部」に関する憧れではない。
その内容は日本の「吹奏楽界」に関する憧れではない。
ましてや、ミク達の「吹奏楽部」に関する不満や欠点ではない。
日本の「吹奏楽界」に関する不満や欠点ではない。
しかしL達は、その一人の部員のブログに関して次のように言う。
「憧れがあるという事は、どの程度かという事はさておき、
現状に満足していないという事だ。では、どのような現状なのか?
彼の関係する吹奏楽の組織は、ここの吹奏楽部だけだ。
一般的に人間の考えと言うものは、
その交わった人間や組織に影響されるものだ。
よって彼は、この吹奏楽部の現状に対して、
どの程度かという事はさておき、
不満を募らせている可能性が考えられる。
皆、彼がブログに余計な事を書かないか、注意するように。
これから様々なコンサートが控えている。
吹奏楽部の士気を乱されては困るだろう。」

L達は、あまりにも幼稚で滅茶苦茶なへ理屈を言うのである。
「憧れ」イコール「現状への不満」と決め付け、
「その部員の憧れに関連した現状」イコール
「この吹奏楽部での経験」であると、
決め付けるのである。
尚、L達は、他の部員達の様々な文章
(インターネット上の文章にしろ吹奏楽部内で書いた文章にしろ)
に関しては、全く悪く言わない。

(作者注~一応、このプロットの結末は決まっているので、
先に簡単に書きます。)

ミク達の吹奏楽部は合宿に行く。毎年、その場所は同じである。
美しい「湖」が広がっている所である。
練習や宿泊の施設にはキリスト教「カトリック教会」の
施設を使わせてもらっている。
部員達や顧問の先生方は、そこの神父と懇意である。
神父は、その一人の部員とL達の不自然な会話を偶然に耳にする。
ミク達は神父に、一人の部員に対するL達の数々の不謹慎な
言葉を話す。
神父は、過去のある事件を思い出す。
それは、ある一人の中年の男が「職場の人間に、
言葉尻を捉えられ続け中傷され続け、
このままでは殺されるかもしれない。
警察に話したが、相手にしてくれない。
イエスの十字架の意味を深く知る神父様なら、
良い指針を示して下さるだろうと思いまして、、、」。
このような中年男の訴えの事件である。
尚、その中年男は信者ではない。
ミク達の話を聞いて、神父は、神の十戒の第八
「あなたは、偽証してはならない。」という語句を思い出す。
続いて神父の脳裏には、「偽証」に関する数々の
具体的な事例が思い浮かぶ。
そして神父は、ミク達の話と中年男の話に、
共通の危険な性格を認める。
神父は、醜悪な思想上の集団の存在を予見する。
神父はL達を厳しく戒める。
急遽、L達は同行していたミク達吹奏楽部の合宿から、去る。

未知の反社会的組織Xの上層部。
彼等はカトリックを、絶対に切り崩す事の不可能な
「正義の要塞」だと考えている。


(32)
Aを嵌めるための未知の反社会的組織Xの暗躍と失敗。

ある有名な国立大学オーケストラに、
以下の要旨の信じられない情報が伝わる。
「アマチュアのボカロPであるAは、ミク達の吹奏楽部の
ある有料のコンサートを聴きに行く。
終了後Aはアンケートを書き渡す。
その内容はこれこれしかじかの極めて非常識なものである。
Aの氏名やTELなど個人情報はこれこれしかじかである。
以上が書かれたアンケート用紙のコピーがある。
Aはブラックリストに載っている。
Aには警戒し、無視した方が良い。」

(真相は、Aはその有料コンサートに行っていないし、
アンケートに書くこともしていない。)

オーケストラのメンバー全員に不審が生じる。

オーケストラは、ミク達の吹奏楽部やAと関係は無い。

Aのアンケートに関する情報を知らせたのは、
オーケストラと長年の関係がある録音業者である。
その録音業者は、とある仕事上の人物から先程の情報を
知らされたと言う。
しかしその人物の個人情報は(道徳上からも営業の都合上からも)
教えられないと言う。

団長は瞬時に以下の事を思う。
「Aとその吹奏楽部の関係は、私達オーケストラの
知るところではない。
Aとその吹奏楽部の関係に、私達オーケストラが巻き込まれたり
利用されたりする事は絶対に許されない。
その吹奏楽部が全国的に有名なことを、
私達は知っている。故意にしろ過失にしろ、
そのような吹奏楽部が、何故、客の情報を漏洩させたのか?
その吹奏楽部はAの事で、警察に相談なり通報なりしたのか?
もし、したのであれば、その上でAの情報を外部に
公開したりするだろうか?」

団長は手元のパソコンで、ミク達の吹奏楽部のHPにアクセスする。
過ちを犯した可能性のある人間、即ち、
顧問をはじめとした教育関係者、
吹奏楽部部長をはじめとした生徒を調べる。

それと同時に、自分達オーケストラの顧客情報の管理に
問題は無いかどうか、
その見直しを徹底的に調べる。特に、開場の時、
チケット受け付け担当の者は、
客の差し出したチケットを切るが、
その時に確認した客の氏名と顔や容姿に関して、
外部に話したりする事の無いよう、充分に注意する。

商品やサービスの利用に関して登録したりアンケートに記入したり
する客の情報は、ある程度、客の自主的な協力のもとに
提供される情報である。
しかし、チケットを切る時に、受け付け担当者に知られる客の情報は
(氏名と顔や容姿)、客としては、
どうしても仕方無く知られてしまう情報である。
そのような情報を外部に漏洩する事は、
より不正の程度が大きいと考えられる可能性がある。

団員達の中には、大手派遣会社に登録し、
個人情報保護やコンプライアンスについて、
しっかりと研修を受けた者もいた。
そのような彼等には、団長の言おうとするところが、
良く理解できた。

この国立大学オーケストラも、有料コンサートを年に数回、
全国的に行っている。

もしもAがミク達の吹奏楽部の有料コンサートに行き、
アンケートを書いて提出し、
それが外部に漏洩したのであれば、
顧客情報の管理に関して、ミク達の吹奏楽部は
何らかの責任が問われるだろう。しかし、前述の通り、
Aはその有料コンサートに行っていないし、
アンケートを書いて提出することもしていない。
よって、ミク達の吹奏楽部は、道徳的にも法律的にも全く罪は無い。

悪いのは全て、未知の反社会的組織Xである。

Xのメンバーは全国に数十万人いる。大部分は普通の生活をしている。
特別な訓練を受けているわけではない。
何らかの悪事に加わっていても、
その行いは覗き見や盗み聴き程度のスパイ活動である。
特殊な機器を使用することはない。
もしそのような機器を持たせれば、
それを何処かに置き忘れるなど、とんでもない証拠を
残す可能性が高い。
覗き見や盗み聴きは全て記憶に頼る。メモも禁止である。
確実に記憶を再現することは出来ず、情報の正確さは頼り無い。
「個人情報保護法とは何ですか?」
「企業コンプライアンスとは何ですか?」
「商品開発研究室に入ったわけじゃあるまいし、、、」
このような10代の若いメンバーや
50代60代のメンバーが多数である。


(31)
人間のある言動や営み。その本質的な意味はまだ解らない。
また、もしその言動や営みが問題である時には、
それに対する最も適切な対処方法もまだ解らない。
そのような不明な点を盲点として利用し、
善良な人々を「暴論」をもって騙す。
道理や物事の手順を無視した「暴論」をもって騙す。

ミク達の吹奏楽部における、
BやLによるこれまでの悪い企みについて。
BやLの所属する未知の反社会的組織Xは、
勢力拡大のためにミク達の通う高校を利用し、
可能なら支配下に置こうと計画した。同時に、
自分達の意志に高校が従わない時は、
その報復として高校の印象や信用を潰す事も計画した。
その方法として、高校や吹奏楽部とは何の関係も無い
外部の人間であるAを利用しようと企んだ。

また、吹奏楽部の部員の個人情報やプライバシー情報を
入手するために、吹奏楽部内にスパイシステムを作る事も企んだ。
特に演奏の優れた部員二名を、
他の多数の部員達が常に監視するようなスパイシステムを
作る事も企んだ。

尚且つ、吹奏楽部という組織を潰したり様々な情報を入手するという
実際的な目的と合わせて、
未知の反社会的組織Xの本来の至高の目的である
「良心と道徳の崩壊した世界」を成就させるという事も企んだ。

さて、ミク達の吹奏楽部の部員と決定的に対立したL達は、
吹奏楽部を潰そうといよいよ本格的に活動を開始した。
吹奏楽部内に「良心と道徳の崩壊した世界」を成就させようと
いよいよ本格的に活動を開始した。

その方法は、ある一人の部員(男子)の生活や言動に関して、
その本人には決して気付かれないように、
他の部員達の間に「暴論」を展開する事である。
荒々しい口調の暴言や罵声を絶え間なく吐くのではない。
穏やかな口調の「暴論」を展開するのである。

もっとも、いきなり最初から「暴論」を展開したりはしない。
しばらくの間は、その一人の部員の生活や言動に関して、
嘲笑の含んだお世辞を展開し、
他の部員達の心を揺さぶり惑わすのである。
その後で徐々に「暴論」を展開していくのである。

一人の部員の生活や言動の内容に応じて、
L達の「暴論」は様々な様相を示す。
つまり「単純、曖昧、不正確、根拠無し、気紛れ、思い付き、
幼稚、いいかげん、因縁、言葉尻、妄想、邪推、
風評、中傷」の様相を示す。
そのような「暴論」によって、
その一人の部員の人格や知性を辱しめ、
他の部員達を丸め込み騙し、
彼等の心に様々な悪感情(一人の部員に対する軽蔑、嫌悪、差別意識、ある種の優越感等)を芽生えさせ、成長させる。

未知の反社会的組織Xが、ある組織を
「良心と道徳の崩壊した世界」に
作り替えるために利用する人間(つまりXの犠牲者)は、
たった一人だけである。
一人だけで充分なのである。
その組織の多数の健全な人間が悪徳を受け入れ楽しむように
仕向けていくためには、
たった一人の人間を徹底的に利用するだけで充分なのである。
また、複数の人間を利用すれば、
様々な情報が流れるその背後において、
何者かの暗躍を悟られる可能性がある。
それはXの正体が暴かれる可能性や危険性の増大に繋がる。

【今後の吹奏楽部の状況に関して、考えられる可能性。
一人の部員の事で、吹奏楽部に悪徳が蔓延る。
そのため吹奏楽部の部員とL達の間にある連帯感が生まれる。
一人の部員に関する悪口や陰口により、
部員達とL達の連帯感は強くなる。
その機会を捉えて、L達は吹奏楽部に、
高校生としては異例の華々しい活動の場を与える。
部員達のL達に対する尊敬が高まる。
その時は、L達は吹奏楽部を潰すのではなく、
狂おしい程に吹奏楽部を、
男子生徒よりも女子生徒の多い吹奏楽部を、心から愛するだろう。】

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

プロット「山椒太夫とめっけ鳥のこと、仮題、とりあえず終話」

閲覧数:581

投稿日:2015/08/16 21:33:23

文字数:4,790文字

カテゴリ:その他

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