『おくりもの』
見上げた夜空をちらつく小雪が
静まり返った街を白く変えてく
明け方君は少しはしゃいで
「入り口前で待っててね」って
寒いと僕は嫌がりながら
マフラー片手に急ぎ駆け出す
背中に当たった雪玉の先に
「ごめんね、待った」と手を合わせる君
ちょっぴり痩せた笑顔が余計に
愛しくて誤魔化して怒ったふりをした
まだまだ大丈夫だよと
強がる君に気付かずに
会えなくなるなんて思いもしないから
「またね」と手を振った
君からの連絡のない休日なんてつまらない
部屋の隅キレイなままの渡せなかったプレゼント
苦手だったショートケーキ二人分食べる一人きり
ステレオから僕を包む華やかな歌が響いてる
信じていたい淡い期待一緒にいたい one more time
忘れられない濃ゆい願いまた眠れない so long night
届かぬ上へ昇る far away
missing you 今さら遅いけど愛してる
まだまだ大丈夫だよと
強がる僕はあの日のように
会えないことはもう分かってるのに
君が来るのを待ってる
通り過ぎる人波ひとり眺めながら
大切に抱えた白い紙袋
詰め込まれた想いに溢れ出す思い出が
君が残してくれた最高のおくりもの
見上げた夜空を彩る光が
照らした濡れ跡隠すように
ゆっくり消えた
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