title 鬼神(kijin)
lyrics
天地の初めの時
降りたのは人か鬼か
知らず生れ死ぬる花
いづかたへか
今宵舞うわ片割れの月
何も知らず流れる水よ
暁に消える泡沫の
夢と知りせば覚めざらましを
角をつけた 童部たちも 剣を抜きて獅子とともに舞う
猛き者も 遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に消えよう
雲に舞う龍か 風を纏う虎か
相戦う定めならば
この身がたとひ野辺に朽ちぬものとしても留めたき我が魂
さぁ諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽と響く
今 刹那より速く 紫電一閃を放て
涅槃寂静の先へ
入相の鐘が鳴る頃に
浮かぶ舟は篝火を乗せて
黒い水の面をすべり
黒洞々たる夜があるばかり
奢れる人も 久しからず ただ春の夜の夢のごとし
花の色も 移りにけりな ともに行き着く果てが地獄としても
尽きせぬ瞋恚の炎に燃え焦がれ
鬼の身となろうとも
無量億劫の思いを決して絶やさずに焔焔灯し続けよう
さぁ絡繰の神か 薜茘多の餓鬼か
此処では邪魔は要らない
あぁ爾来 幾星霜
未だ飽き足りぬならば
不可説転を超えてゆけ
三尺の燕か 二天の艪櫂か
賽はもう投げられた
下駄を履かなければ此れが最後だとは言わせない
さぁ始めよう
百錬の鋼か 人を捨てた鬼か
相戦う定めならば
終に行く道とは花と散りぬべき時知りてこそ花と為らん
さぁ諸行無常 是生滅法 生滅滅已 寂滅為楽と響く
今 刹那より速く 紫電一閃を放て
涅槃寂静の先へ
lyric(ふりがな付)
天地(あめつち)の初(はじ)めの時(とき)
降(お)りたのは人(ひと)か鬼(おに)か
知(し)らず生(うま)れ死(し)ぬる花(はな)
いづかたへか
今宵(こよい)舞(ま)うわ片割(かたわ)れの月(つき)
何(なに)も知(し)らず流(なが)れる水(みず)よ
暁(あかつき)に消(き)える泡沫(うたかた)の
夢(ゆめ)と知(し)りせば覚(さ)めざらましを
角(つの)をつけた 童部(わらわべ)たちも 剣(つるぎ)を抜(ぬ)きて獅子(しし)とともに舞(ま)う
猛(たけ)き者(もの)も遂(つひ)には滅(ほろ)びぬ、偏(ひとへ)に風(かぜ)の前(まえ)の塵(ちり)に消(き)えよう
雲(くも)に舞(ま)う龍(りゅう)か 風(かぜ)を纏(まと)う虎(とら)か
相戦(あいたたか)う定(さだ)めならば
この身(み)がたとひ 野辺(のべ)に 朽(く)ちぬものとしても 留(とど)めたき 我(わ)が魂(たましい)
さぁ諸行無常(しょぎょうむじょう)、是生滅法(ぜしょうめっぽう)、生滅滅已(しょうめつめつい)、寂滅為楽(じゃくめついらく)と響(ひび)く
今(いま)、刹那(せつな)より速(はや)く 紫電一閃(しでんいっせん)を放(はな)て
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)の先(さき)へ
入相(いりあい)の鐘(かね)が鳴(な)る頃(ころ)に
浮(う)かぶ舟(ふね)は篝火(かがりび)を乗(の)せて
黒(くろ)い水(みず)の面(おもて)をすべり
黒洞々(こくとうとう)たる夜(よる)があるばかり
奢(おご)れる人(ひと)も 久(ひさ)しからず ただ春(はる)の夜(よる)の夢(ゆめ)のごとし
花(はな)の色(いろ)も 移(うつ)りにけりな ともに行(い)き着(つ)く果(は)てが地獄(じごく)としても
尽(つ)きせぬ瞋恚(しんい)の炎(ほのお)に燃(も)え焦(こ)がれ
鬼(おに)の身(み)となろうとも
無量億劫(むりょうおっごう)の思(おも)いを決(けっ)して絶(た)やさずに焔焔(えんえん)灯(とも)し続(つづ)けよう
さぁ絡繰(からくり)の神(かみ)か 薜茘多(へいれいた)の餓鬼(がき)か
此処(ここ)では邪魔(じゃま)は要(い)らない
あぁ爾来(じらい)、幾星霜(いくせいそう)
未(ま)だ飽(あ)き足(た)りぬならば
不可説転(ふかせってん)を超(こ)えてゆけ
三尺(さんじゃく)の燕(つばめ)か 二天(にてん)の艪櫂(ろかい)か
賽(さい)はもう投(な)げられた
下駄(げた)を履(は)かなければ此(こ)れが最後(さいご)だとは言(い)わせない
さぁ始(はじ)めよう
百錬(ひゃくれん)の鋼(はがね)か 人(ひと)を捨(す)てた鬼(おに)か
相戦(あいたたか)う定(さだ)めならば
終(つひ)に行(ゆ)く道(みち)とは花(はな)と散(ち)りぬべき時(とき)知(し)りてこそ花(はな)と為(な)らん
さぁ諸行無常(しょぎょうむじょう)、是生滅法(ぜしょうめっぽう)、生滅滅已(しょうめつめつい)、寂滅為楽(じゃくめついらく)と響(ひび)く
今(いま)、刹那(せつな)より速(はや)く 紫電一閃(しでんいっせん)を放(はな)て
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)の先(さき)へ
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