遠回りして僕と遊戯(ゲーム)を
萎れた花に恵みの雨を
臆病な僕に赦しの蜜を
きみの綺麗な指で壊して


「誰でもよかったわけじゃない……」
甘い匂いと鍵の音
視界をよぎる鮮やかな赤
百年ぶりに かきたてられた

牙のありかを思い出せない
きみの悲鳴を聞きたくなくて
欲しいのは何 怖いのは何
呼んでいるのは誰の声

遠回りして僕と遊戯(ゲーム)を
萎れた花に恵みの雨を
臆病な僕に赦しの蜜を
砕けたボトル こぼれる果実


「終わらせたかったわけじゃない……」
古い悪夢を思い出す
過去と未来は双子のようだ
きみの視線に 惑わされてる

忘れた牙のありかを辿り
きみの悲鳴を引き摺り出すよ
子供のように ゼンブコワシテ
怖くないよと繰り返す

雨宿りして僕と舞踏(ダンス)を
暗く花咲く濡れた広間で
残酷な僕に癒しの接吻(キス)を
きみの大事なものを奪うよ


騙し騙され 装う無邪気
いばらの飾り なぞる指先
戻れないほど 傷つけるけど
きみは変わらず白い花でいて

遠回りして僕と遊戯(ゲーム)を
萎れた花に溢れる蜜を
残酷な明日に赦しの接吻(キス)を
きみの秘密の場所で眠るよ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

荊と狼

童話を下敷きにした歌詞を書いてみたくて。

タイトルは「いばらとおおかみ」と読みます。

閲覧数:149

投稿日:2012/05/02 12:06:39

文字数:491文字

カテゴリ:歌詞

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