何に追いかけられていたのだろう
振り返っても何も見えない

聞こえた気がした足音は
幻聴？自分が作ったもの？

追い詰められていた　視線を気にしていた
本当は　誰も僕なんか見てない

もう逃げ出したいよ
きっと本当は分かっている
僕はさ あいつとは違うんだね
一番にはなれない
真似さえままならない
埋もれたただの一つの生命　
嘘でも誰かに認められたい


何処まで歩けば許されるだろう
振り返っても何もない人生　

何を拾ってきたのかさえも
今となっては何も見えない

歩いてきたつもり　頂上は誰がいるの
おかしい　僕は何処にいるの

もう逃げ出したいよ
ここにいる意味なんてない
いなくなっても誰も気付きやなんてしない
でも僕はここにいるよ？
理由は知らないけれど
僕しかできないことだってあるよ
きっとあるはずだよね…？


いっそのこともう…
何度考えただろう
上り下り疲れ果てた身体で
あぁ光が見えた気がした
差しのべられた手は
僕を撫でる手か　殴る手か
掴みたいよ

もう逃げ出せないよ
君の手はもう離さない
この手が　君がここにいる証
君はほら歌える
助けを求められる
ほら君を求める音が

もう逃げ出さないよ
答えなんてなくてもいい
この声は僕にしか出せない声だから
聞こえたら助けに来てね
真似なんかもう無意味だ
僕は僕に住むオリジナルで
いつかきっとみんなに認められる

僕はもう目を逸らしたりしない