腹を蹴られては、
のたうちまわってる

犬持己卓(ケンモチミタク)にとって、常に目の高さなんて

ツギハギだった

もう消えていた恨みが

チッという聞きなれたかに思えた 少年の悪態ひとつで

燃え上がり、犬持は

一瞬の隙で ほうきを握り立ち上がり、
俯き加減で「…紅鶴木(くずき)」と

吐き捨てると
適当に つかんだ雑巾で

口の回りのゲロを拭った

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赤い蝶の界①---7/10 裏切りのトモダチ

トモダチ虫

閲覧数:23

投稿日:2013/03/14 22:36:25

文字数:177文字

カテゴリ:その他

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