簡単なプログラミングをする場合は、変数と分岐、ループの概念さえ理解すれば何とかなります。
というわけで、ここではまずティラノスクリプトにおける変数の使い方をメモしようと思います。
ただしこれは、ティラノビルダーとの併用が前提となっていることはご了承ください。
変数について
これは、数値を入れておく「箱」みたいなものです。
ゲームにおいては、好感度やフラグなどのパラメータを記録するために使われています。
変数の定義(プログラム中で使えるようにする)方法は、
命令【ティラノスクリプト】を配置し、
[eval exp="f.変数名"] (ゲーム変数。セーブデータごとにフラグや好感度を管理するのに使います)
[eval exp="sf.変数名"] (システム変数。ゲーム全体で使われる変数です。
例えば、キャラAとキャラBを攻略したらキャラCが攻略可能になるというシステムの場合、
この変数が使われます)
[eval exp="tf.変数名"] (一時変数。ゲームを終えると消去される変数です。
変数の値を入れ替えたい時に、仲立ちをする変数などとして使われます)
と書き込めば、変数を使えるようになります。
変数の値を変化させるためには、次のように書き込みます。
代入または初期値決定
[eval exp="f.x=100"] 変数f.xに100を代入する
[eval exp="f.x=f.y"] 変数f.xに変数f.yの値を代入する
計算
[eval exp="f.x=f.x+200"] 変数f.xに200を足す(1)
[eval exp="f.x+=200"] 変数f.xに200を足す(2)
[eval exp="f.x++"] 変数f.xに1を足す
[eval exp="f.x=f.x+f.y"] 変数f.xに変数f.yの値を足す(1)
[eval exp="f.x+=f.y"] 変数f.xに変数f.yの値を足す(2)
[eval exp="f.x=f.y+f.z"] 変数f.xに変数f.yと変数f.zの合計を代入する
ちなみに引き算、掛け算、割り算もこれと同じように計算できます。
さらに言うならばこれらの式は、[iscript]タグと[endscript]タグで挟むかティラノビルダーのiscript命令で、
[eval exp="式"]の部分を省略して書くことができます。
変数を文章に表示する方法:
ティラノスクリプトで変数を文章に表示するには、[emb]タグを使います。
例えば、キャラクターAの好感度を表す変数f.Akoukanの値が50だとすると、この値を文章中で表示するには次のようにします。
ソース
彼女の君に対する好感度は、数値で表すと[emb exp="f.Akoukan"]ポイントだな。
表示
彼女の君に対する好感度は、数値で表すと50ポイントだな。
フラグについて:
ゲームにおけるフラグとは、特定のイベントをこなしたかという印のようなものです。
イベントをこなしている状態のことを「フラグが立った」といいますが、
プログラミングにおいてはフラグが立った状態のことを1の値で、
立っていない状態のことを0の値で表します。
これはティラノスクリプトだけでなく、多くのプログラミング言語で使われているので
頭の隅においておくと良いでしょう。
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