雨が降る 薄れてく 溶けていく

胸に満ちる 潮に溺れた世界  雲を抜ける 朝日も目覚めぬ景色
月の満ちる 夜に朧な瞳  どこを泳ぐ この世に一つの眼(まなこ)

見上げた先に触れては消える 町の虚像に喉を震わす

誰かいる?聞こえる? 一人でも歌うわ
魂の漁り火(いさりび) 私を抱きしめて

月の満ちる 夜に朧な瞳  何を思う 涙に沈んだ都市に


見慣れた波に今日も映ろう 誰もいないと分かってるのに

ハロハロユ 聞こえる? 在りし日の花櫛(はなぐし)
一人でも歌うわ 枯れない作り歌

指先を縫う泡は宙を舞い 覗けば青く輝いた星の様
一粒触るたびに思い出す 乾いた風の呼ぶ声、木々の俤(おもかげ)

眠らない足音 影を照らす町明かり
遠くに香る砂浜 穏やかに流れる日差し
振り返る事もなかった 振り返る気もしなかった
崩れた橋の彼方(かなた)に 続く未来など無かった

静かに蝕(むしば)む水平線
飲み込まれる町は ただ歌を歌った

月の満ちる 夜に溺れた世界  誰を想う 初めて迎えた夜に

息を潜め終わりを待つその場所に
忘れ去られたはずの調べが響き続ける

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

『Hor^3 -アクアキューブ-』

曲先です。
locoさんのページ→http://piapro.jp/t/7b3j

テーマは《海と空と水没都市》

見上げた水面や泡に姿が映る度に昔を思い出し歌を歌う都市。
というイメージに落ち着きました。


都市そのものが歌っている様子と、
都市を擬人化したようなものが歌っている様子が混在しています。

タイトルの「^3(キューブ)」は、詞ではほとんど表現しきれませんでしたが、
初めて見た時に語感から「箱庭」な感じがしていたので、
歌詞の最後の部分で閉じたイメージを付けてみました。

11/3
ちょっとだけ修正しました。


詞についての疑問点や修正も受け付けます(。・ω・。)

閲覧数:530

投稿日:2012/11/16 22:51:23

文字数:485文字

カテゴリ:歌詞

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