レイブンヘブン
作詞/作曲:ゴン
※作中にイングランド民謡グリーンスリーブスの旋律を一部引用しています。
ヘブンに似せた偽りの
救済の翼 名を「レイブン」
広げて五間の大翼は
地を這うように低きを飛ぶ
セブンの罪を捨ててなお
有り余る罪 名を「レイブン」
人の頭上を掠めては
仰がれることもなく飛ぶ
古、西方、漠砂の彼方
日没、鬼神、九死を躱し
記録せよ 念誦せよ
飛べよレイブン
オンマニハツメイウン
レイブンレイブンヘブン 東へ行け(有り余る罪を背に)
彼の国は未だ日差しの中(未だ日差しの中)
レイブンレイブンヘブン 我先にと(遠きヘブン目指し行く)
地を這うような羽ばたきで(地を這いながら)
ヘブンに向けた旅先で
仲間を捨てる 背は「レイブン」
セブンの仲間の骨を食い
一人で向かう かの「レイブン」
離死別、節理、蒼穹の果て
即席、砂塵、八倒の末
続行せよ、突破せよ
返るなレイブン
オンマニハツメイウン
レイブンレイブンヘブン 引き返すな(引き返すなヘブンは)
ヘブンの知恵は泡のよう(なお遠き空に)
レイブンレイブンヘブン お前だけの(遠き空にお前ひとり)
砂漠を飛ぶ黒いレイブン(砂漠になお黒く)
知らないことを知るように
知ったことをまた忘れたい
足跡を消す黄土のように
風と共に去るレイブン
レイブンレイブンヘブン 東へ行け(夜は長く震えながら)
この国は未だ夢のさなか(日差しの夢を見る)
レイブンレイブンヘブン 我先にと(有り余る翼に)
祈りを乗せ 救いを乗せ(膨大に)(載せきれず)
書き記し 歌に乗せ(隙間なく)(声からし)
地を這うような羽ばたきの彼方
たどり着くヘブン その国には(ヘブンには今もなお)
お前のよく知る飢えや老いや戦の歌(地獄の夢続き)
たどり着くヘブン その先には(その先は夢の果て)
お前の疲れ癒す枝の僅か一つもなく(辿る道も絶えて)
飛び続けろ 東目指し(飛び続け行く先は)
風は吹く 砂塵巻いて(風吹く地の荒野)
地を這い灰を食い埃上げて夜を飛び
日差しを目指すレイブン
ヘブンに向かう道の途中
わずかな石の塔がある
ヘブンに行って戻る鳥
今帰る 名は「レイブン」
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