ユメミル隔離

八月マボロシ号

狂いそうな夜を見た
欠け落ちた月を背に
浮かぶ星が空に飲まれてく
終焉のようで

何故だかこんな世界も
愛おしいと思えるようだ
存在が塗りつぶされ
さよなら
僕は消えていく

白い指で触れる世界
冷え切った僕の群青は
長い長い隔離の果て
忘れ去られてゆくのでしょう

少しだけ思い出した
揺れる日々　変わらない場所
君の記憶　ノイズになり
もう二度と目覚めない

無限に続く夢でも
辿り着く場所は同じだった　
切り離された世界で
存在さえ忘れている

狂いだした朝を迎え
冷え切った僕の群青は
長い長い隔離の果て
適応されてゆくのでしょう

一秒ごとに変わる世界
選ばれない運命も
僅かに君は存在した
誰にも望まれることなく

干渉された　落ちる世界
消え去った僕の群青も
長い長い隔離の果て
忘れ去られてゆくとしても

紅い涙　落ちる世界
冷え切った僕の群青も
遠い遠い朝を迎え
灰になって消えるのでしょう？