崩れた街は夜
明日は戻らない
あなたのいない空
もう一人きりの夢

「さよなら」は鳴らない
ただ一つ残して
あなたのいない空
もう二人きりの世界は終わった

「人は何を願って生きていくの」
霞む彼女の声は
その手には届かない
それでもいつかはまた、
なんて、わかっていながら
「でも」って繰り返す
君の声も？

埋(うず)もれて錆びついた鼓動
まだまだ先は見えないまま
視界の煙は晴れなくても
進んで
振り向か(ない)
照らされたはずの部屋に
あなたの影は消えないまま
新しい私でいたくても
もう無理なの？

歪んだ星

崩れた街の朝
昨日をかき消して
私の声は何処？
もう一人きりの夢

オルガンの耳鳴り
ただ一つ残して
私の場所は何処？
もう二人きりの世界は終わった

「人は誰と終わりを受け入れるの」
呪う彼女の声は
その喉を放さない
冷たい切っ先は
ねぇ　あなたのためなんて
くだらない嘘も
いらないでしょう？

壊れたように繰り返すの
折れた翼は空を知らない
言い訳？上っ面だけ？
「もういいよ」
あなたはそう言っ(て)
欠片に輝きは要らない
清算された過去へどうぞ。
新しい私でいさせてほしい
忘れさせて

埋(う)もれて錆びついた太陽
白い翼は何を目指す
重ねた日々の温度をただ
ゆっくり忘れて(く)
押し流された想いと
果てしない旅を始めよう
塗り替えられた世界の中を
独りぼっち

月が綺麗。