白い霧の闇に
舞い散る花片と
浮かぶ青い月の雫
崩れた現実
薔薇の棘に身を裂かれて
白い百合は心乱す香り
閉ざされ繋がれた扉の中
止まった時が
雁字搦めに身動き取れず
仄暗い世を覘いて
蜃気楼の灯り
降り積もる陽炎
沈む紅い華の呪い
産まれた不信感
蜘蛛の糸に絡め捕られ
白い蘭の人惑わす香り
縛られ朦朧、脳内の檻
終わった過去が
微笑みながら思考停止を
促して音掻き消す。
薔薇の棘に身を裂かれて
蜘蛛の糸に絡め捕られもがく
心の囚われた無限の箱
閉ざした僕が
泡沫の輪廻に堕ちて
自己すらも放棄する
縛られ朦朧、脳内の檻
終わった過去が
雁字搦めで身動き取れず
仄暗い世を除いて
薔薇の棘に、蜘蛛の糸に
くだらない現実に
囚われて生きてる
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