ジャケット

00:00 / 03:56

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

雨のバス停で/オフボーカル

雨が降る帰り道 僕は駅に向かって走った
水を吸ったスニーカーと 遠くで叫ぶ稲光
灰色のバス停で 雨宿りする僕を
1人座って本を読む 君が静かに見上げていた
低音鳴らす心音が 冷えた体を火照らせる
バスが目の前を過ぎていく 僕は時刻表も読めないみたいだ
はみ出た肩に雨がかかる 時刻表は正しいみたいだ 
それならなんで もしかして もしかして 君も

雨のバス停で
嬉しく切ないこの時間を
まだ離したくないんだ


雨が降るバス停で 私はバスを待っていた
息を上げた男の子が 濡れた体で走ってきた
肩はまだ雨の下で 止まったままのあなたをみてる
灰色の2人の世界で あなたはこっちを振り向いた 
顔が熱くなっていく 雨の音だけが響く
バスは目の前を過ぎてゆく あなたは時刻表が読めないといいけど
髪から雫が落ちる バスに乗るより大切な人
今を閉じ込めたいほど 私は恋しいんだ

雨のバス停で 
嬉しく切ないこの時間を
まだ離したくないんだ


灰色のバス停で どれくらい近づけば
思いは伝わるんだろう 記憶に残せるんだろう
雨が止むよりも早く 2人の時間は動きだした
彼女は本を鞄に入れ 通りを曲がるバスを見た

「じゃあ、またね」 雨よりも小さな声が
2人の間に響いた 彼はゆっくり踏み出した
片足分の足跡と 雨の匂いだけが残っていた
もっと話したかった 知ってる?こんなに好きなこと

雨のバス停で
いつでもどこか探していた 雨の下で見つけたんだ
思いは伝わったよ 記憶にもきっと残るよ
僕らの 僕らのために雨は降る
次のチャンスはもう無いんだ
落ちる雨粒を眺めることも 並んで話すことも
全ては雨上がり、過去になってしまうんだ

「雨上がりのバス停で私はバスを待っている。」

閲覧数:79

投稿日:2021/11/21 20:36:39

長さ:03:56

ファイルサイズ:5.4MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

クリップボードにコピーしました