スケブ色

A)
 君がいつも片手に持ってる 身体より大きいスケッチブック
 書いてる君の後ろから そっと覗き込んでみる

 君がいつも抱えてイーゼル 「運んでやろうか?」と尋ねる
 歩いてる君は振り向かず 「別にいいよ」と答え ただ歩く

B)
 いつだって君はただ色を 白い紙に塗りたくるだけ
 「その青はなに写したの?」 無言で顔を上げる

S)
 眩しい光の反射に 僕の目は少し細くなる
 かざした手の影 光を避けて映した
 どこまでも続くその青 君は両手で掬っては
 ただひたすらその色に染めていく・・・スケブ

A)
 僕はいつも君を待ってる 手にはとっておきのガイドブック
 僕だけが知ってる秘密の 場所を記した落書き帳

 誰にも教えてなんかやらない 君だけ特別ご招待
 近づいた君に手を振って 「早く来なよ!!」とだけ ただ叫ぶ

B)
 今日の君は少し変だな? 何故そんな顔で俯く
 「その青はなに写したの?」 無言で顔を下げる

S)
 涼しい木陰 その真下 君の目が少し細くなる
 どかした手の中 光を浴びてた涙
 塗りつぶしていたその青 僕の指先掬っては
 いつまでも溢れる青い・・・涙

C)
 「また会えるよね?」 初めての君からの言葉
 「また会えるかな?」 重なった僕からの言葉
 スケッチブックは赤く染まる
 もう 行かなくちゃ・・・

S)
 楽しい日々は すぐ過ぎて 僕らの時間がなくなる
 抱えた荷物に 君がくれたスケッチブック
 塗りつぶされた色の中 光に浮かんだその文字は
 「大好き」とだけ書かれては・・・青く

 塗りつぶされていた・・・


 「来年もまた会おう」
 君との約束 書いて○で囲んだ・・・

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

スケブ色

田舎に行ったレン君。

閲覧数:31

投稿日:2009/03/25 20:41:39

文字数:727文字

カテゴリ:歌詞

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