今の私が、何人目なのか知りません。
何度繰り返されたか……それもまた、知りません。
きっとこれからも私が生まれ、死んで行く事でしょう。
繰り返しはこれからもきっと幾度となく続くのでしょう。
これまでと同じように。
……私は、歌を残します。
いつかの、アナタへ。
いつかの、ワタシへ。
本流に飲まれてしまうのかもしれません。
宛なき旅路の終着点に着くかもしれません。
願わくは、アナタへ……。
そう刻まれた石碑と共に、黄ばみ歪んだ楽譜。
旋律と、意味の無い言葉の羅列が示されたそれは白闇の中で異彩を放っていた。
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