ジャケット

独り白い砂浜に立ち
海の向こうを見渡してた
だけど心の中はあの頃に
もう戻れない

あの頃の友達はいない
家族は明るさを失い
トラブルや病に翻弄
されていくばかり

音楽を流しながらドライブ
それさえできない
私の好きな事さえ共有
すら叶わない

ディストピアと化した夏を
降り頻る雨が覆い尽くす
あの夏の日、すべては夢の中へ

夏空の遠い彼方
天の川へと届け
思い出があふれ出す
美しく澄み渡る
あの夏をもう一度

      *

すべてを振り切るように家を
飛び出してクーラーのきいた
喫茶店へと駆け込んでの
束の間の時間

シロップを入れたアイスコーヒー
少しずつ飲んだ
周りは楽しそうな雰囲気に
包まれている

独りスマートフォンを出して
つまらない呟きを書き込む
時間だけが無意味に過ぎていった

どんなに熱い夏も
思い出が作れたら
それだけで満たされる
遠くへと旅もした
あの夏をもう一度

  *      *

夏祭りで賑わう
夜の街を彷徨う
心を明るくして
夜空に打ちあがった
思い出を映す花火
あの夏をもう一度

00:00 / 04:45

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

あの夏をもう一度

熱く日差しが照り付ける中、学校から解放され、多くの夏の風物詩と出会い、時に旅をして、そして遊んだ。
そんな思い出を作れる夏も、既に過去のものとなっていた。
思い出を作りたいのにそれをさせてくれない現実、かつての友達もいなければ、家族は夏を不幸でぶち壊しにしていく。
かつてのあの頃の夏に帰りたい、そんな思いをバラードポップで描く洛天依誕生祭作となるオリジナル第3弾。

閲覧数:146

投稿日:2019/07/12 21:27:20

長さ:04:45

ファイルサイズ:6.5MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

クリップボードにコピーしました