大切なものを抱え込んだ少女
嬉しそうに君ははしゃぐ

彼女は両手を差し出して
「何でしょう?」と言う
僕は首を傾げ答える
「解らないよ」

両手に包まれた何でしょうの答え
隙間から光る赤い液体

彼女はつぶらな瞳で
「教えて欲しい?」と笑う
僕は首を傾げ繰り返す
「解らないよ」

手を広げると豚の角煮
茶色く光る切り身
血が混じった脂したたる
見上げればそこに君の笑顔

両手に包まれた豚肉の切り身
彼女が言うにゃ本日の晩ご飯

彼女は至福の表情(カオ)で
「ここ触ってみて」と促す
僕は興味なくつぶやく
「へぇ、そうかい」

手を広げると豚の角煮
少女の玩具・遊び
ゼラチン質をふるわせ踊る
見上げればそこに君の笑顔

帰宅の時間「バイバイ、またね!」
飼育小屋を飛び出す
少女の興味は一直線
走る車に一直線

僕は興味なくつぶやく
「バイバイ、またね」

手を広げると豚の角煮
茶色く光る切り身
やがて彼女も肉の塊
見上げればそこに君の笑顔

まぁ、豚の私には関係のない話だが

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

豚の角煮

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投稿日:2008/07/09 10:08:58

文字数:441文字

カテゴリ:歌詞

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