【1A】
誰もいないドールハウスと
穴の空いたぬいぐるみたち
何度も聞こえてくるの
「お願いここから出して」
【1B】
何を落としたっけ
何を無くしたっけ
何を残したっけ
わからないのならば
【1C】
冷たいだけの愛情なら要らないよ
割れたガラスペンで描ける夢はないよ
何をしたってアンハッピーな日常
オルゴールの音色
色なんて無い空
必要?ヒツヨウ? いらないよね
【2A】
苺のないショートケーキと
何も書かれちゃいない絵本
逃げた先の景色は何?
他人が紡ぎ出来たのは……?
台詞『間違いなく私だった』
【2B】
拙くたって良い
ボロボロだって良い
言えなくたって良い
でもできるのならば
【2C】
偽物だけの友情ならいらないよ
いるのは貴方だけで大丈夫なんだ
奪ってみなよ もはや何にもないけどさ
辛いならいらない
空の歩き方を
きっと キット 求めていたんだ
【D】
私が死にたいと叫んだあの日は
誰かが生きたいと叫んだ今日だった
夢にまで見た景色があったんだよ
泣いてる自分が影に溶けて消えてった
【3C】
初めて見た空の色は澄んだ青色
貴方の目の色みたいにキラキラしてる
全部全部わかってるつもりだったんだ
歌い方ですらも
息の仕方さえも
いるのは イルノハ 貴方自身だった
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欠落少女は空を切る
「欠落少女は空を切る」
作詞:診戸瀬あゆみ
作曲:Emi Ele
歌 :初音ミク
piaproでの発表曲としては36作目です。
作詞家さんの診戸瀬あゆみさんとは今回初めてご一緒させていただきました。
これまで実験的に作ってきた過去作
・nothingness
・鏡の中
・天鵞絨の兎
などの少しゴシックっぽいイメージで作ってきた曲があるんですが、自分の中にある描きたいイメージにぴったりだったのが、
診戸瀬あゆみさんの歌詞でした。
この歌詞を見つけてすぐに思いついたメロディーを乗せて、診戸瀬あゆみさんにオファーしたところ、快く受けていただけたのでトントン拍子に曲を完成させる事ができました。
過去作と合わせて聴いていただけると、「あー、Emi Eleはこういう世界を描きたいんだな。。。」ってのが少しわかっていただけるかと思います。
動画も同時に作りましたのでそちらも御覧くださいませ。
イラストは診戸瀬あゆみさんご本人に描いていただいたのでイメージのブレがなく、いい感じです!
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