狐火影絵


(A1)
月明かり 浮かんだ
古径 北へと向かえば
鬱蒼と茂った 木々の
合間から覗いてみている

蒼い闇よりも濃くて
じっとりと柔らかで
妙な軽さ感じる 影
私の肩へ 伸び(た)

(B1)
谷間に咲く百合 黒く流した髪へと飾り
縮めない距離 前にぼんやり 不帰の森

(サビ1)
まだまだまだ 捨てきれない
人を残す 心の中
妖しの者と 呼ばれるように
なってしまった 今でも

遠く近く 狐火揺れ
もう戻れぬ 人の中
過ち 即ち 悋気持ち
帰れない道程 無縁なる墓地



(A2)
夢ばかり 浮かんだ
二人の 枕元で
物騒に光った 刃
あの日から独りで彷徨い

たどり着いた森は
しっとりと穏やかで
懐かしさ感じた 風
私に満ちる 闇(が)

(B2)
崖下の枯れ井戸 暗く乾いた 言葉の都度
響きは返れど もう再度 開かない木戸

(サビ2)
さだ SADA 貞 定めならば
人を責める ことできず
妖ならば 祟ることさえ
たやすいのは 知っているけど



(B3)
消えないよ影絵 蒼い淀みの一期一会
歪みの淵へ 血の撒き餌 群がる鵺


(サビ3)
くだ 管 苦蛇 管狐を
貴方を探して 放つ
生きているならいいけれど
他の誰かを 愛さないで

ほらほらほら 法螺貝を
耳に当てたら 聴こえるよ
貴方と誰かの 囁き声
「お前だけを 愛している」


(サビ4)
やだ やだ やだ やりきれない
蒼く強く 狐火燃え
古き社 解き放てば
忽ち 闇は溢れ出す

でも でも でも 捨てきれない
まだ愛する 人の世を
過ち 即ち 悋気持ち
慰めの道 負けた者が勝ち

──────────────────────────────

ルビを振るとゴタゴタとしすぎるので、ひらがなVer.を下に
つけています。Aメロ最後の文字(た)(が)はBメロの頭の文字に
揃えてますのでなくても大丈夫です。

──────────────────────────────
(ひらがなver.)

(A1)
つきあかり うかんだこみち
きたへとむかえば
うっそうとしげった きぎの
あいまからのぞいてみている

あおいやみよりもこくて
じっとりとやわらかで
みょうなかるさ かんじる かげ
わたしのかたへ のび(た)

(B1)
たにまにさくゆり くろくながした かみへとかざり
ちぢめないきょり さきにぼんやり かえらずのもり

(サビ1)
まだまだまだ すてきれない
ひとをのこす こころのなか
あやしのものと よばれるように
なってしまった いまでも

とおくちかく きつねびゆれ
もうもどれぬ ひとのなか
あやまち すなわち りんきもち
かえれないみち むえんなるぼち



(A2)
ゆめばかり うかんだ
ふたりの まくらもとで
ぶっそうにひかった やいば
あのひから ひとりでさまよい

たどりついたもりは
しっとりとおだやかで
なつかしさかんじた かぜ
わたしにみちる やみ(が)

(B2)
がけしたのかれいど くらくかわいた ことばのつど
ひびきはかえれど もうさいど ひらかないきど

(サビ2)
さだ さだ さだ さだめならば
ひとをせめる ことできず
あやかしならば たたることさえ
たやすいのは しっているけど



(B3)
きえないよかげえ あおいよどみの いちごいちえ
ゆがみのふちへ ちのまきえ むらがるぬえ


(サビ3)
くだ くだ くだ くだぎつねを
あなたをさがして はなつ
いきているならいいけれど
ほかのだれかを あいさないで

ほらほらほら ほらがいを
みみにあてたら きこえるよ
あなたとだれかの ささやきごえ
「おまえだけを あいしている」


(サビ4)
やだ やだ やだ やりきれない
あおくつよく きつねびもえ
ふるきやしろ ときはなてば
たちまち やみはあふれだす

でも でも でも すてきれない
まだあいするひとのよを
あやまち すなわち りんきもち
なぐさめのみち まけたものがかち

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

狐火影絵

霧団長コラボのhikoukaiIDさんの作品
http://piapro.jp/t/ONwh

最終的に乗せていただいた歌詞へと再調整して決定稿です。

歌詞の変遷は前のバージョンを見て下さい。

閲覧数:219

投稿日:2016/10/18 05:52:29

文字数:1,676文字

カテゴリ:歌詞

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