聞こえる　その声の先
私は　一つの奇跡を見た
映った　赤い両目の
奥には　絶望と真実

目覚めた　見慣れたこの部屋
鏡を　覗きこんだその時
気付いた　赤い瞳に
感じる　溢れる程の「嘘」

ぐらり　暗転する視界
ふわり　地に足が着かない浮遊感
暗く　嘘映す目は
優越　浸って　見下した

嘘と実　滴る蜜の味
秘密を暴いて
能力（ちから）を　振りかざしては
他人の不幸
嘲笑う　甘い蜜貪り
葬儀屋演じる
可能性の消えた　ポーカーの勝敗
イカサマだらけの世界
嗚呼　嘘つきヘッドライン


見えてる？誰かの噂
法螺吹き　「誰にも内緒だよ？」
本心　隠した言の葉
覗き見　赤い目の奇跡

そういえば　ふと思い出す
夢にて　欲しがったモノは　嗚呼
真実　覗く双眸（そうぼう）
それから　嘘のない世界

ぽろり　零れる本音
がたり　倫理は既に傾いた
悪意　満ち満ちて飽和
なんで　どうして　こんなはずじゃ

嘘と実　滴る蜜の味
四面楚歌の憧憬
感傷　浸るフリしても
皆他人事
ぶちまけた　見聞という毒の味
ちゃちな心理戦
孤独のババ抜きの　ジョーカーの行方は？
イカサマの隠蔽
嗚呼　嘘つきヘッドライン


手に入れたモノは何だっけ？
失ったモノは何だっけ？
願った理想の世界は偽者
違う　チガウ
こんなの望んでない


嘘と実　滴る蜜の味
秘密を暴いて
感情を持て余し
ゲームの始まり

嘲笑う　稚拙な夢の記憶
敗北演じる
ギミック　全て絵空事
敗れたジョーカー
走り出せ　嘘の先の実へ
なけなしの本当
可能性の消えた　ポーカーの勝敗
今取り戻そうか
嘘だらけの愛しい世界

その赤い目を今開け