ガーベラ

君愛好家

ガーベラ

笑顔の裏に見え隠れする　ひとりきりの痛み
本当は耐え難い淋しさなのに　
ふいに見せた　鬱向く君の涙の訳をね
僕がもっと早く　気づいていれば…

振り返らない　君のうしろ姿　追いかけてみても
全ては遅すぎた…

深い闇に堕ちて逝く　君が遠ざかる　もっと傍に居たかった
君を救えるのは　僕でありたいと　強く願った日々でした
朽ちて逝くこの躰　最後に触れた　君の温もりが消えない

どうして　大好きな君を苦しめたのだろう
どうして　大好きな君を傷つけたのだろう
硝子越しで　雨に打たれる　赤いガーベラの
しおれた姿が　君と重なり　胸を締めつける

深い愛が消えて逝く　君を見失う　僕の過ちのせいで
零れ落ちる涙…願い叶うなら　『全て嘘』だと掻き消して
戻らない時間の渦　君の中で色褪せた僕が消えて逝く

朽ちて逝くこの躰　最後に触れた　君の温もりが消えて逝く
消えて逝く…