淡い香りが夏をすり抜けていった
君が覗いた一週間に
少し背伸びをしたくて恋を知った
映す水面は輝いている
やさしく溶けていく
そんな甘さに絆される
逆さに落ちていく
それはカラフルな飴色
ひとつふたつと また形変えていった
君が残した劣等感に
並ぶ歩幅が少しずつズレていった
夏の終わりが近づいている
会いたい気持ちを曖昧にして
カラカラの喉 裏腹のココロ
言葉なら単純なことも
遠回りしている駄目なところ
きっと君はすぐに忘れて
ずっと私は離れられない
波を漂う海月みたい
泡沫の夢に浸っていたい
ひぐらしが響いた 夕立の空色
つめたく溶けていく
こんな想いに混ざり合う
静かに消えていく
これはカラフルな飴色
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