A1
昔々の姫君
健気な心実って
白いドレスで優雅に
王子と二人踊った

B1
硝子の靴を探し
夢見る日々が終われば
私の前にあるのは
ネオンに満ちた世界

A2
夢物語見るより
麗しい夢紡ぐの
真珠の汗が弾けて
ダンスチューンに重なる

B2
上品な物語
私の口に合わない
鋭く強く気高く
求めるものを掴むわ

C1
硝子の靴を脱ぎ捨て
回れ　歌え
薔薇の靴で
誰でもいいの
踊りましょうよ
波のように揺らめく

王子様ならいらないわ
今宵響く甘いリズム
気紛れ投げた一輪の薔薇
拾った方が次の相手


A3
そんな昔のお話
誰も信じやしないの
お掃除ばかりしてても
ひづめの音もしないし

B3
落とせば割れる靴に
祈り込めてどうするの
この唇のルージュも
魔法なんかじゃないわよ

C2
小さな声が聞こえても
回れ　歌え
薔薇の靴で
小さな私
お姫様だと
思い　信じ
生きてた

ちくりと痛む胸の中
割れた破片振り切ってくの
もう戻らない薔薇色の日々
カクテルの底沈めましょう


E
探し続ける幸せ
どんな形をしてるの？
私の分はあるの？
繰り返す問い掛けは
棘に伝わる雨粒


C3
硝子の靴を脱ぎ捨てて
回る　歌う
踊る　ここで
憧れていた王子様ごと
古い本を閉じるの

レーザービーム
人の群れ
今宵響く
甘いリズム
誰も彼もが花のつぼみよ
この舞踏会
色を添えて

C4
ダンスチューンが聴こえたら
回れ　歌え
踊れ　ここで
誰でもいいの
夜を続けてて
ネオン満ちるお城で

硝子の靴を振りかえり
回る　歌う
赤いドレス
ラストシーンは
勝ち取るものよ
誰も知らない薔薇の靴で



【譜割り・（）は一音分】

A1
むかしむかしの
ひめぎみ
けなげなこころ
みのって
しろいドレスで
ゆうがに
おうじとふたり
おどった

B1
がらすのくつを
さがし
ゆめみるひびが
おわれば
わたしのまえに
あるのは
ネオンにみちた
せかい

A2
ゆめものがたり
みるより
うるわしいゆめ
つむぐの
しん（じゅ）のあせが
はじけて
ダンス（チュ）ーンに
かさなる

B2
（じょ）うひんなもの
がたり
わたしのくちに
あわない
するどくつよく
けだかく
もとめるものを
つかむわ

C1
がらすのくつを
ぬぎすて
まわれ
うたえ
ばらの
くつで
だれでもいいの
おどりま（しょ）うよ
なみの
ように
ゆらめく

おうじさまなら
いらないわ
こよい
ひびく
あまい
リズム
きまぐれなげた
いちりんのばら
ひろったかたが
つぎの
あいて


A3
そんなむかしの
おはなし
だれもしんじや
しないの
おそうじばかり
してても
ひづめのおとも
しないし

B3
おとせばわれる
くつに
いのりこめてど
うするの
このくちびるの
るー（じゅ）も
まほうなんか（じゃ）
ないわよ

C2
ちいさなこえが
きこえても
まわれ
うたえ
ばらの
くつで
ちいさなわたし
おひめさまだと
おもい
しんじ
いきてた

ちくりといたむ
むねのなか
われた
はへん
ふり（きっ）てくの
もうもどらない
ばらいろのひび
かくてるのそこ
しずめ
ま（しょ）う


E
さがしつづける
しあわせ
どんなかたちを
してるの
わたしのぶんは
あるの
くりかえすとい
かけは
とげにつたわる
あまつぶ


C3
がらすのくつを
ぬぎすてて
まわる
うたう
おどる
ここで
あこがれていた
おうじさまごと
ふるい
ほんを
とじるの

レーザービーム
ひとのむれ
こよい
ひびく
あまい
リズム
だれもかれもが
はなのつぼみよ
このぶとうかい
いろを
そえて

C4
ダンス（チュ）ーンが
きこえたら
まわれ
うたえ
おどれ
ここで
だれでもいいの
よるをつづけて
ネオン
みちる
おしろで

がらすのくつを
ふりかえり
まわる
うたう
あかい
ドレス
ラストシーンは
かちとるものよ
だれもしらない
ばらの
くつで
.