あかね空 夕焼け
カラスがカァーカァーと鳴いている
僕の前に伸びる影が
次第に長くなってく
玄関の扉をあけると
そこにはいつも通り
僕の帰りを待ってる
三毛猫の姿が映るよ
一緒にテレビを見たり
ベランダで星を見上げたり
何をするのも1人と1匹
ずっと一緒だった
忙しい日常の波にのまれる僕のことを見ながら
退屈そうに三毛猫は大きなあくびをするよ
今日も一日仕事をして
疲れたまま帰路につく
玄関の扉開ければ
三毛猫の姿があるだろう
玄関の扉を開けたら
いつもそこにいるはずの
三毛猫の姿がない
一体どこに隠れてるの?
次の日も猫はいない
その次の日もいない
何日待っても戻ってこない
僕は独りになった
忙しい日常の波の中で君がただ一匹の
僕の心を癒してくれる親友だったよ
あれから長い年月が経ち
お嫁も子供も出来た
それでも君の事だけは
いつまでも覚えているよ
君と共に過ごした時間が
僕にとって大切な
心を癒すひととき
君には感謝しているよ
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