気怠い夏の午後
あくびは野良猫と一緒に
耳塞ぎたくなる 七日蝉の鳴き声
たった一瞬のために 長い時間費やして
暑い盛りの今殻破り生まれ
set me free
私も仕事を抜けだして…
妄想ばかり膨らんでいくけど
叶わないよね
砂利の地面を掃いて
汗が滲んできたら
境内の影でひとやすみ
「ああ、おしまい」
神社のお祭りは
夏を告げては終わる
ここは静かな場所に
海に面した鳥居 カモメが飛び去ってくよ
季節が変わる
let it be
誰も来ない社の前で
ひとりお辞儀をして 深呼吸
暑い空気 頬をかすめていくよ
星のめぐりを告げる渡り鳥
早くこないかと待っていた
set me free
境内の影でひとやすみ
誰も来ない神社は静かで
let it be
次の夏まではにぎやかな
祭りの人の声も嘘のように
set me free
あくびは野良猫と一緒に
気怠い残暑の午後 やりすごして
気持ちのいい風待っていた
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