(A)
ねえ、君がどうしようもなく
朽ち、果てたような空の彼方
もう、僕の腐った声も
少し、ひび割れ崩れていくよ
(B)
まだまだ続く地平線に潜んだ君を探して
まぶしすぎるお天道様が僕の眼を塗りつぶす
(S)
ああ、焦げだした
炎上、激痛、絡み合う本能
少しは君に微笑み、そして
ひからびた手と手を繋げば
波打つ蜃気楼、彼方の
ピラミッドに近付く?
(A)
君の、確かな思い出だけが
僕の、明日を照らしだすから
一歩、あと一歩だけは進む
そう、踵に力を込めて
(B)
さらり崩れる流砂の熱に火照る身体を埋めて
乾きすぎたミイラの頭が僕の腹を突き破る
(S)
ああ、吠えだした
瞑想、激情、この世の本当
思い通りにならない君の
涙一滴見当たらないが
諦めず真っ直ぐ、足掻けば
ピラミッドに近付く?
(S)
ああ、思い出した
君が、待って、いるはずもないと
熱に震えるこの世の砂漠の
煙一筋たなびき消えたが
それこそ君の、最後の純情
ピラミッドで死を待つ?
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