翼は無いんだ あの日に帰れないよ
潮騒のワルツと 月光の靴を脱ぎ捨てて
想ひ遠く…

翻し満ちゆく 記憶をなぞる夢路
声無きその空を描くインクが滲む
小波(さざなみ)にさらわれても 世界は
こうも満ちているんだろう Ah


母なる世界を包む 数多の普遍
どこまでも子守唄 水面(みなも)は歌うんだ

背びれの付いた喧騒 それは疑心
呼吸できない 深層 さらわれて…


その昔わたしに 音をくれた奇跡
ここに居るんだよと 教えてくれた君に
笑顔で願いを込めながら
「小サナ歌ヲ ホラ」

静かに響く歌 涙を照らし
別れと言葉たちの、たゆたう命さえ

世界にひとつのその海に今
届いて 儚く小さな子守唄


水柱(すいちゅう)の兵 嘲笑う渦潮
崩壊の音 響き始め Ah

誘った逆鱗 荒ぶる龍神
禁忌を破って 君に子守唄を
歌を覚えた頃の、幼すぎたエピソード
世界がピースのよに 崩れて


その別れは胸を締め付けた
歪んだ天井 涙は海に紛れ
声が枯れるまで
背いた代償が視界を奪った
ぼやけた月明かり
さよならは 泡になる


奇跡をくれた人 私は君の子守唄
静寂の瀬(せ) 切り裂くよに
ありがとうを…
Ah Ah-!(←この最後の叫びは、遠くの人へ無我夢中で叫ぶようなイメージなので、何を言ってるのか分からないような感じでもいいかもしれないです。)

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

【歌詞】海の為の子守唄と

元々、応募用でしたが都合によりちょっと投稿をやめてしまった歌詞です。楽曲は随時募集中です!

個人的に、泡の様な儚さと海を連想させられるメロディでしたので、母なる海に住まう者のために歌う子守唄を、とある人に歌った巫女のショートストーリーをイメージして書いてみました。(4/9現在)

閲覧数:158

投稿日:2011/04/10 04:20:49

文字数:577文字

カテゴリ:歌詞

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