ことのはさらら
ささのはさらさら
風にそよぎ
ささやく小道を
夢でおよぐ
目覚めたわたしの手をとらえ
翳した瞳で
うなづくの
思いを紡いで
片手を繋いで
望んで
捧げた言葉たちは
優しさに変わったの
接吻(くちづけ)に変わったの
白く
咲いてる
林檎の花陰で
たなびく陽射しは
流れに歌い
せせらぐいのちに
時を告げる
せがんだわたしの髪を撫で
閉ざした瞼(まぶた)に
押しあてて
嘆きを奏でた
喪くした痛みに
揺らいで
託した言葉たちは
花束に変わったの
悲しみは終わったの
そっと
聴こえる
なまえを呼ぶ声
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