笑い声が さざめく 通りに 今年も 健やかな 若葉が萌ゆる
手を伸ばして  梢に 触れれば 今でも 在りし日の 夢を見る

きのう編んだ 祭りの 花冠に いつもの まじないを 吹き掛けておこう
心弾み 大事な 役目を 忘れず 楽しんで 果たせますよう


清めた 指で 標(しるし)描き 焚きしめた香と 彼方の声
静けさ響く 天蓋から 花びら 水盆に そっと 降り落ち

幸運を 込めた焼き菓子を 子どもたちから 月に捧げ
聖壇に 灯す 蝋燭に きらめく踊りを さあ納めよう

ゆったり ふんわり 水面に 舞差し 髪飾り 揺らす 春風のように
たゆまず 天往く 祝詞よ 「みんなに 幸いを」 高く 古弦は詠い

窓辺の 碧い 瓶を振れば 懐かしい 陽溜まりの 香気が充ち
光の 瑠璃色 床に繁吹(しぶ)き 愛し箱庭は 廻る 廻る


縦の糸に 祈りを 綴じ込み 上手に 行く末を 占えますよう
横の糸に 願いを 封じて  実りの 縁(よすが)なる 星を仰ごう

古より 妙なる 女神よ みんなに 安寧を 賜りますよう
奇跡の庭 たゆまぬ 輪廻よ わたしと いつまでも 巡る季節を

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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瑠璃と箱庭と

閲覧数:107

投稿日:2014/05/29 00:47:14

文字数:489文字

カテゴリ:歌詞

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