崇高な理想なんてさ
ずっと前に灰になったんだ
問答を繰り返しては
何もかもが過去になっていく
喧騒をすり抜けては
ただ孤独を噛み締めていた
迷妄を繰り返しては
何もかもが消え失せていく
寝ても覚めても胡乱なままで
当てもなく彷徨う日々を
満たせるような玩具をずっと
涎を垂らして待ち侘びている
仮初のドラマティックに
騙されるほど馬鹿じゃない
痛みも知らぬまま笑う
無垢な幼子の背を眺めていた
あんなにも忙しなかった
小鳥たちの歌声は
いつの間に絶え果てていた
誰も気にも留めやしなかった
焼き増しのシネマティックに
付き合えるほど暇じゃない
革命気取りの言葉で
遊ぶ若人の群れ 眺めていた
寝ても覚めても虚なままで
所在なく過ぎてく日々を
あとどれだけ繰り返すだろう
答えの無い問いが巡っている
泡沫のロマンティックに
魅せられるほど与太じゃない
裏側を知れば知るほど
僕は大人に近づいていたんだ
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2022/05/13 09:08:37