こうして少女は恋を知る
第一章 こうして少女は
紺色の制服を身にまとって、
薄緑色のちょうちょうを胸元に飾る。
白い靴下も、今では大人の証。
手には、何処かぎこちない形のカバン。
少女は、一歩、こどもの枠からはみ出す。
第二章 恋を知る
コンパクトケースには、桜色のリップクリームと、家からこっそり持ってきたラメ入りのマニキュアが入ってる。
いつもは、男子のばかみたいな叫び声でうるさい教室も、放課後になれば、そこは私たちだけの「さんくちゅあり」になる。
をかし、だっけ、確か。今日の古典の授業で、おじいちゃんせんせーが言ってた。
真剣な顔して、指先を震わせて咲かせる華、目と目と、目。
ルビーみたいだなあ。……見たことはないけど。
終章 少女の終
××と手を繋いで歩いた帰り道。誰かと手を繋いで帰るのは、たぶん、中一のとき以来。最初は、なんか恥ずかしかったけど、だんだん慣れてきて。
ああ、隣に誰かがいるっていいなあ。
夕焼け空はいいなあ。
そんなこと考えてたら××に、ぼーってしてる!変なの!って言われちゃった。
しょうがないじゃん。
だって、なんだかすっごく幸せだなあって思ったんだもん。
著者:海霧
00:00 / 04:57
こうして少女は恋を知る / 海霧 feat. 初音ミク
海霧(かいむ)です。
7作品目のVOCALOIDオリジナル曲です。
青空に恋をする季節。
ときめきを思い出したいあなたへ。
動画はこちらのリンクから見られます。
【ニコニコ動画】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm36681249
【YouTube】
https://www.youtube.com/watch?v=X8ONehsQHHA
【Twitter】
https://twitter.com/kai6_official
ショップサイトBOOTHにて、デザイナーとしても活動中!
https://kai6official.booth.pm/
クリップボードにコピーしました
ご意見・ご感想