君には道があって
僕には道がなくて
遠くに進む君を見て
驚く程に僕は
近道をしたかったんだな
君と僕は同じ道で
僕は君と同じ始まり
遠くに霞む君を見て
随分と僕は
近道をしちゃってたんだ
みんなと同じように
だれにもわからぬように
密かにしゃがみこんで
僕は居眠りこいた
まだまだ僕は
平気だろって
今走る足を止めたんだ
あれ?なんかみんな笑ってる?
きっと休んでる僕を笑ってる
僕は一番だったんだ
君には夢があって
僕にも夢があった
遠くに浮かぶ夢を
泣きながら見つめたんだ
そう
近道をしたかったんだ
みんなと同じように
だれにもバレないように
密かにしゃがみこんで
僕は涙を流したんだ
だって僕が情けないから
だけどまだまだ
平気だろって
今走る足を緩めたんだ
あれ?なんかみんな泣いてる?
きっと夢に近づけて泣いてる
君は一番になったんだ
僕は何も無いまま
まだまだ僕は
平気だろって
走る足を止めた僕に
精一杯の笑顔をくれた君
休んでた僕を静かに抱きしめ
君は一番になったんだ
どうせなら、
走ることを止めた
僕自身を叱ってくれる人なんて
どこにもいないから
そっと流れる涙は
みんなと同じ嬉し涙じゃなく
僕に限っては悔し涙なんだ
僕は一番だったんだ
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