～呪～

呪いをかけられて　孤独を抱き寄せる
命の灯火が消えて　息を殺し祈る


暗闇に襲われて　悲しみのため息が
温かく舞い降りて　絶望を描いてゆく
さよならを告げられず
立ち尽くす　その前に
現れて消えてゆく　幻の女神様


希望を削がれて　魂離れてく
抜け殻になるにつれて　目が冴えてく
キラリ


欲望の眼差しに　切り裂かれ落ちて行く
痛みはもう闇の中　傷口が開いてゆく
流れ出す血の雫　肌を通り一筋の
帰り道導かれ　目を覚ます女神様


神の怒りに　悪魔の誘い
示し合わせた　瞬間の裏切り
時を止められて　逃げ道塞がれ
心惑わす　悪の息吹に
月光の下で　呪いの儀式
生贄選びの　ゲームが始まる
天秤にかけられて　競い争われ
選ばれる時　復讐の呪い




絶望の輝きに　一瞬の流れ星
一筋の道示し　静けさを今取り戻す
歩き出す　赤く染まり
降り積もる　花びらの
香り漂う　まどろみの中
唇をただ噛み締めて


流れ出す　血の雫
痛みは戻り一筋の
涙になり　波紋を作る
動き出す　無数の波に
行き止まりに　たどり着いて
その時に現れた
呪われて見殺しにした
始まりの女神様

見詰め合う眼差しに
光が戻り歩み寄る
重なり合う　呪いが解ける
暗闇に明かりが灯る
さよならを告げられて
振り返り　走り出す
全てが終わり沈んでく
幻の女神様